2021-02-04 数学が苦手 キャラクタ 僕 ストーリー 図書館 数学文章作法 数学ガール
わたしは数学が苦手で、それをこういった読み物で克服できるのではないかと期待して『数学ガール』を読みましたが、思いのほか数学を趣味とする主人公の心の動きに魅力を感じました。
数学ガールはラノベと表現されるのをよく目にしますが、わたしとしては昔ながらのジュブナイルとかヤングアダルトといった表現をしたくなります。図書館のヤングアダルトコーナーに通い詰めた日々を思い出すような本だと思いました。
数学については苦手意識と飽きっぽさから少しつまずくと深く考えることを放棄しがちで、それはなかなか改善できていないのですが、「物の考え方」について考えるようになりました。
その後、人に伝えるための文章を書く機会があり、やはり手助けになればと『数学文章作法』の2冊も読みました。わたしの書くものは理系の文章ではないので、書かれていたすべてが参考になったわけではありませんが、それでも読者の理解しやすい構成の文章を書くということについてずいぶん勉強になりました。
結城先生のご本は、ていねいで穏やかな語り口と、その柔らかそうなイメージによらず筋道の立て方に隙が無くかなり深いところまで鋭く切り込まれているところが好きです。以前は、穏やかで柔らかいものと高度なものはなんとなく相反するイメージでしたが、結城先生のご本を読んでその考えをあらためました。
ご愛読ありがとうございます。
数学ガールに登場する「僕」の心の動きを感じ取ってくださり、とてもうれしいです。
あなたのメールを読んで思ったのですが、あの物語の中にはいつもどこか「追憶」の香りが感じられそうですね。
数学文章作法もご活用くださり感謝です!
2021-02-04 数学が苦手 キャラクタ 僕 ストーリー 図書館 数学文章作法 数学ガール